#153
WIPでesaを書くと、新しい企画が動き始める - Vol 1. 株式会社 メドレー様
#153

Public WIPでesaを書くと、新しい企画が動き始める - Vol 1. 株式会社 メドレー様

こんにちは(\( ⁰⊖⁰)/)
esa.io のユーザーさんにesa社のワレワレが突撃してお話聞きにゆくというコーナーを急にはじめてみました。
初回は株式会社 メドレー クリエイティブ・ディレクターの横尾千歌さんにお話をお伺いしました。


  • 株式会社メドレー
  • esaメンバー数: 36users
  • お話を伺った方: クリエイティブ・ディレクター 横尾千歌さん


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サービス譲渡による開発チームの移動とともに、エンジニアらしい情報共有文化も持ちこむ。

―― 横尾さん、こんにちは。今日はよろしくおねがいいたします。

横尾さん:
こんにちは、横尾です。
株式会社メドレーでは今、医療介護求人サイト『ジョブメドレー』医師たちがつくるオンライン病気事典『MEDLEY』、それから口コミで探せる介護施設・老人ホームの検索サイト『介護のほんね』の3つのサービスを開発・運営しているんですが、わたしはそのうちの2つ『ジョブメドレー』と『介護のほんね』のディレクターをしています。

もともと『介護のほんね』はグリー株式会社の新規事業として立ち上がったプロジェクトだったのですが、今年の4月にメドレーが開発・提供を譲り受けまして、わたしもサービスと一緒にグリーからメドレーに移った感じになります。
esaも『介護のほんね』チームが最初は主導して取り入れました。

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―― おお、そうだったんですね!サービスとともに情報共有の文化も一緒に持ち込んだ感じなんでしょうか?

横尾さん:
わたしたちが入ったときのメドレーは、ベンチャーにありがちなようにスピード優先で、企画開発時のドキュメント管理があまりできていなかったんですね。ちょうど近いタイミングでCTOの平山も加入し、エンジニアをたくさん採用してまして、── 今も絶賛採用中 なんですが ──、その中でドキュメントを大切にする文化をメドレーの中で作って行こうという流れがありました。

―― 導入当初、esaの評判はどのような感じでしたか?

横尾さん:
スラッシュでカテゴリが区切れるのは、おおー!と感動しました。
わたしたちはプロダクトが3つあるので、基本的にはそのプロダクト名3つでカテゴリがあって、それ以外に管理部、コーポレートコミュニケーション、開発部横断などの大カテゴリを切ってあります。
その下はプロダクトごとにそれぞれ好きなように使っているという感じです。

開発者が中心のチームなので、カテゴリ整理も問題なし。

―― どんな方が中心になってesaを使ってらっしゃるんでしょうか?

横尾さん:
新規事業を含めると企画開発系のメンバーが今15〜20人ほどおりまして、ヘビーに使っているのはそのあたりの人達です。最近では管理部などでも導入し始めています。

―― 日報は書かれてますか?

横尾さん:
日報にも使っているんですが、どちらかというと開発物の企画ドキュメントとか、障害発生したときのメモや、社内IT事例など、開発チームっぽい使い方が多いです。

―― 使ってて何かトラブルみたいなことってありましたか?例えばディレクトリ整理がうまくいかなかったりとかは?

横尾さん:
ドキュメントを作るときにディレクトリごとにきちんと整理して作りたいと思う人間が基本メインで使ってるので、そこは比較的うまくのったかなという印象があります。
たまに新しく入った人がどうしていいかわからず、なんとも言えないところに新しいドキュメント作っちゃうのを時々見るので、もうちょっと人数増えてきたときにどうやってルールを統一していくかという問題は出てくるのかなと、少し思ってはいます。
今のぐらいの人数だったら、使っているのも開発者がほとんどなので、リテラシー的にも問題ないですね。

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「ドキュメントドリブン」── 何か作る時に、まずはesaにWIPでドキュメントを立てて宣言。

―― esaを使う上で工夫していることとかありますか?

横尾さん:
チャットだとどうしても流れてしまうので、なるべくesaのコメント欄にどんどん残していこうというのを癖にしようとみんなで心がけています。チャットとの使い分けがやはり課題ですね。
チャットの中で、今の会話はesaにまとめておこうみたいな流れがあったりもします。

―― みなさんスキルが高い印象を受けますね。そもそも書いてくれない…みたいな悩みはあんまりなさそう。

横尾さん:
そうですね。「ドキュメントを残すことの大切さ」をみんながどこまで共通認識として持っているかがやはり大きいと思います。
わたしたちの中で最近、「ドキュメントドリブン」っていうのが流行っていて、何かをつくるってなったら、とりあえずドキュメントだけはまず立てちゃうんですね。

―― 「ドキュメントドリブン」、いい言葉出た。

横尾さん:
esaにまず宣言をするところからはじめるんです。
そこにどんどん情報を集約しましょうみたいな状態を先に作っておくと、esaはみんなで編集できるので、そこにどんどんみんなが編集して勝手にドキュメントが育っていきます。

―― 理想的な文化ができてるんですね。いいなあ。そういうときは、WIPの状態ですか?

横尾さん:
そうですね。ここの使い方はみんなけっこうバラバラかもしれないですけど、わたしは「見てもいいけどまだ見ないでほしい」みたいなドキュメントはWIPにしてます。
なので、WIPのときは、「なんかやってるな〜」っていう感じで別に見てもらってもいいんですけど、中に書いてあることは全然まだFixじゃないですよっていうアピールに使っている感じです。
割と温まってきたらShip It したりして、そのあとはコメント欄でやりとりしたりすることが多いですね。

―― WIPがちゃんと機能してますね。よかった…!コメントの数はたくさんついたりしますか?

横尾さん:
ものによりけりですね。
例えば、この機能を開発しようみたいになったときに、仕様でまだ決めてないところなどはどんどんコメントにためて、それにレスして解決させたりします。
あとは、「テスト環境に上がりました」「この状態までできてます」みたいな報告のやりとりを、コメント欄でしたりもします。

―― コメントでのやりとりが溜まりすぎて、改めて別のドキュメントにまとめ直したかったりすることってありますか?

横尾さん:
今のところは、なんとなくこれもう次のドキュメントに行こうってなったら、誰かが勝手に新しいドキュメントを作ってるっていう感じかもしれないです。
「もうこれ別タスクだから別にドキュメント作ろう」みたいな流れに自然となりますね。

ネタページに通りすがりのスターがたくさんついてて、「ついにここまできたな」って。

―― 理想的な文化ですね。そんな方々に使われててすごく冥利です。esaを導入後に会社やチームに変化はありましたか?…みたいな質問を次に用意してたんですけど、なんか別になさそうな気がしますねこれ。もともといい文化だから。

横尾さん:
わたしたちはもともとよその会社から来てたので、なるべく自分たちのカルチャーを持ってこようというのはあったんですけど、実はちょっとこっちの会社でまだ地が出しきれてない部分があったんです。
それがいよいよ最近、esaにくだらないスレッドみたいなのが立ちだしたりして、どうでもいい画像が並ぶみたいな、遊びページができたりしてきたときに、ついにここまできたなという感慨がありました。
意外とそれにみんな、通りすがりでスターつけていったりするんです(笑)。

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―― 役に立ってた!よかった。

横尾さん:
くだらないスレを翌朝見たら、すごいいっぱい色んな人が見てたりします(笑)。

―― 横尾さん達がいらっしゃる前のメドレーさんは、情報共有関係で悩みを感じていらっしゃったりしたんでしょうか?

横尾さん:
わたしたちが来る前はエンジニアが3~4人の人数でやっていたので、お互い顔を見合わせて相談ができるレベルだったんですよね。
開発同士だから開発用語だけでやりとりも済んでいたところから、会社がちょっとずつ大きくなってくるにつれて全体で情報を共有する必要が出てきて、何かしらそろそろ欲しいなという状況でした。
最初は日報だけでesa使いはじめてたんですが、それをそのままもっと使い方を広げていった感じです。

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WIPのドキュメントにスターがつく = 「よしよしその調子」。

―― esaの好きなところとか、気に入ってる機能とか好きな機能があったら教えてください。

横尾さん:
WIPはめちゃくちゃ使ってる気がしますね。
特にわたしが企画寄りなので、まずわたし起点でドキュメントが立ち上がっていったりすることが多いです。「あれやって」って言われた瞬間に「とりあえずつくりましたよ」「やることはやりますよ」みたいなポーズをつくる時にすごい役立ってます。「動いてる感」をWIPで出してます。
「動いてるけどでもまだFixじゃないので、変な突っ込みをしないで」みたいな時に使います。

―― なるほど、企画職の方は特に良さそうですね。WIPの状態のものにスターついたりとかコメントついたりとかもしますか?

横尾さん:
ついているときもあります。スターがつくと、「よしよしその調子」の意だとわたしは解釈して、続きを書いていくという。

―― やる気が出る感じ?

横尾さん:
そうですね。進んだ感じがするというか。

―― 私たちは最初はesaをエンジニアの開発チーム向けみたいな感じで作ってたんですが、同じエンジニアさんでも自分起点で動かないような開発チームにはそんなに向いてないっぽい感じがありまして、むしろ営業さんだけの会社なんだけどみんなが企画書を書くようなチームで、フルにesaを活用してくださっているみたいな話も聞くので面白いと思いました。自分起点で動く方に向いているようです。

横尾さん:
そうですね。あと、誰かが例えば障害報みたいなのを書くと、それがテンプレ化されて、次回から、「あの人が使ってたあれみたいにここに書いといて」っていうのを作れる…なんていうのもありますね。
「こんな使い方あるんだ」みたいな発見をすることもあります。

同時編集もエンジニア同士ならスムーズ。

―― 同時編集することってありますか?

横尾さん:
同時編集することも多いです。ウィークリーでプロダクトの共有会議をやっていて、そのドキュメントもesaにまとめているので、会議の前に各自各パートを更新しておいてくださいっていう感じでやってます。

―― 同時に編集してコンフリクトしないですか?

横尾さん:
コンフリクトはたまにあるのですが、エンジニア同士とかで使ってると、何が起きてるかが割とわかるので、自分のところでコピペして待ってるみたいな感じで要領よくやってますね。エンジニア以外の人がたまに使うと、なんか画面に斜線が出てきて「わーっ!これは何が起きたんだろう?」ってなることもあります。

―― コンフリクト画面をエンジニア以外にもフレンドリーにするか、もしくは同時編集機能をもっと頑張ってコンフリクトがそもそも起きないようにするか…そのへんも我々の今後の課題ですね。がんばります!

営業さんなど、開発チーム以外をどうやって巻き込むかが今後の課題。

―― ところで、esa の WebHook は Slack に流してる感じですか?

横尾さん:
実は、そこのチャットツールに問題が少しあったりします。
今、社内全体はChatWorkを使っています。ただ、エンジニアはやっぱり何かと便利なSlackを好んで使っているので、エンジニアだけが ChatWorkとSlackとのパラレル状態で、そこをどうしようか?という話が毎回ホットトピックです。それから営業チームなどではチャットだけでなくまだまだメールで社内要件をやりとりすることもあります。
部署ごとに複数の情報系統があると、中間の職種の人間に結構負荷がかかるんですよね。でも、新しいツール入れるとなるとすぐに使いこなせない人もいるので、どれかに統一するというのはちょっとまだハードルがありそうです。

―― 営業さんは、esaにドキュメント書いたりとか日報書いたりしようみたいな流れはあったりしますか?

横尾さん:
今はやっていないですが、今後の課題としてはあります。
今、基本的に営業の動きは「何件獲得した」みたいな数字ベースのアクティビティでしか追えてないところがあるので、一人ひとりどんな取り組みをしているのかが見えるように、もう少し改善していきたい思いはありますね。
今後、エンジニア以外をどう巻き込んでいくかというのは1つの課題です。

医療分野のスタートアップには、「これをやればきっと世の中はよくなる」という思いと、バックグラウンドが全く違う人達と働く面白さがある。

―― ちなみに、esaとはもう全然関係ないんですが、メドレーさんの「MEDLEY(メドレー) - オンライン病気事典」、お医者さまが書く病気情報のWikiのようなサービスですが、とても便利で凄いなあと思っておりまして。MEDLEYを書かれているお医者さま達がどういったモチベーションでやられているのかとか、個人的に興味があります。確か書いて下さったお医者さまにポイントを付与されていると書いてありましたが…

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横尾さん:
そうですね。一応ポイントはあるんですけど、お医者さまのお給料からしたらもう微々たるものなので、ポイントよりはメドレーの理念に共感いただいた方が登録して下さっているという感じです。
登録されたお医者さまから「病院で医師をやりながらずっと同じようなことを思ってました」のようなメッセージをいただくこともあります。
あとは社内に東大医学部出身者が4人おり、本当につい最近まで医師を実際にしていたメンバーもいるので、仲間や後輩に声をかけて協力していただくこともあります。それができる会社ってあんまりないかなと。「ちょっと医局に行って口説いてきます」みたいな。

―― いいですねー、OSS活動みたいな感じなんですね。

横尾さん:
そうですね。なので、理念に共感した方が、人によってはものすごい量を更新して下さったり、たまにうるっとくるようなメッセージをいただいたりすることもあります。

―― 今も絶賛求人中とお聞きしました。

横尾さん:
はい。エンジニアもデザイナーもディレクターも絶賛求人中です。

―― つくる側としての楽しさ、医療系のスタートアップで働く楽しさって、どういうところなんでしょうか?

横尾さん:
やっぱり、「社会に対していいことをしている」というようなところですね。「これをやればきっと世の中はよくなる」みたいなのが仕事の随所にあるので。
「こんなことをやって何になるのかな…」みたいな悩みがないので、そこはすごくいいなって思います。

―― やりがいだ。

横尾さん:
そうですね。あとは、医師とか薬剤師とか理学療法士とか、医療系バックグラウンドのある人間と一緒に働くというのもすごく新しい感じです。
「まさかお医者さんと一緒に働くとは!」「まさかエンジニアと一緒に働くとは!」…みたいなことを、お互い言い合っています(笑)。

―― すごく楽しそうです。

横尾さん:
優秀で面白い人に囲まれて、とても楽しい会社だと思います!

── 楽しいお話、ありがとうございました!


株式会社 メドレーさんでは、エンジニア、デザイナーを絶賛募集中トノコトです。
エンジニア・デザイナー採用 | 株式会社メドレー

開発環境のところに、esaも載っていました(\( ⁰⊖⁰)/)

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Referenced from

esaトーク/esaを使ってるうちに、メンバーのディープな一面が見れて仲良くなれた。 - Vol 2. 株式会社ノハナ様

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